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大会長あいさつ

第65回日本体力医学会 大会長 国際武道大学 学長 成澤三雄

豊かなQOL社会をめざす体力医学の役割
~それぞれのライフステージに応じた健康づくり~

標記の大会テーマで、第65回日本体力医学会千葉大会が2010年9月16日(木)から18日(土)まで、千葉県市川市の千葉商科大学と隣接する和洋女子大学で開催されます。

千葉県での大会開催は今回で2回目となります。前回の第27回大会は1973年に(会長・石河利寛先生)銚子市青少年文化会館で開催されました。この大会で発表された一般演題は157題でした。盛会の内に終了した第64回新潟大会での演題数は778題であり、最近は700題を超えています。これも、日本体力医学会会員の活発な研究活動のあらわれといえましょう。なかでも、加齢、生活、健康に関する演題数が多くなっているのも最近の社会状況を反映しているものと思われます。

2006年には厚生労働省が、「健康づくりのための運動基準2006 ~身体活動・運動・体力~」と「健康づくりのための運動指針 ~生活習慣病予防のために~ <エクササイズガイド2006>」を策定し、国民の健康保持・増進への取り組みが積極的に行われてきています。

しかし、2008年10月に文部科学省より報告された、2008年度体力・運動能力調査結果では、最近10年間の合計点の推移から、高齢者では向上傾向を示しているが、青少年、成年では、一部緩やかな向上傾向を示してはいるものの、1985年度と比較すると多くの測定項目で低値であるといえます。日本学術会議から子どもの運動・スポーツ推進に関する取り組みが急務であるとの提言も昨年出されてもいます。本学会においてもそれぞれのライフステージに応じた健康づくりにつき調査研究をさらに推し進めることも必要といえます。

このような体力医学的課題を受け、日本体力医学会でも、国民の健康・体力の維持増進に関する質の高いエビデンスを社会に数多く提供しようとその取り組みも行っています。

本大会が開催される千葉県においては、県全体が一丸となった健康づくりに取り組み、誰もが生き生きと生活する活力にあふれた「日本一の健康県」の実現を目指して「健康県ちば宣言プロジェクト」の取り組みがなされており、2万人を超える県民が自分に合った健康づくりの目標を掲げた健康宣言をされています。また、前回千葉県で開催された第27回大会は、「体力医学の研究者は多くの調査研究結果を洞察し有効的確な指針対策を立案実行する能力を身につけるとともに、さらに自らも積極的に取り組む姿勢を持つことが大切である」との考えから、大会の正式行事の一つとして第1回持久走大会が実施された大会でもありました。

日本体力医学会定款に「研究の成果の活用をはかることを目的とする」とあります。第65回大会は、日本一の健康県を目指している千葉県で開催されます。県、そして、市川市、千葉県医師会、さらには県の関係機関などのご協力をいただきながら準備を進めております。この大会が県の取り組みに少しでもお役に立てる大会にしたいとも考えております。そして、自らも実践し、豊かなQOL社会をめざす体力医学の研究に取り組んでおられる会員の方々の成果がより多く発表され、活発な意見交換がなされる大会としたく、大会実行委員会は努力をいたします。

多くの会員の皆様の参加をお待ちしています。